京都府南部の兼業農家に生まれ育った。
土日は父が畑へ連れて行ってくれた。
遊び相手は畑にいる虫や植物だった。
祖母は畑の土手にあるヨモギでヨモギ団子を作ってくれた。
祖母や父がもぎたての桃やトマトを畑で食べさせてくれた。
美味しい!
稲刈りの手伝いをした時、迷路を作ったり
稲わらの山の中で跳びはねて遊んだ。
夏は祖父にクワガタやカブトムシ捕りに連れて行ってもらい
夜はホタルが無数に空を舞った。
秋は空一面、赤とんぼで覆われた野原で遊んだ。
今でもその時の記憶が蘇る。
こんな子供時代を過ごした畑を残していきたい。
自家消費のために無農薬で野菜の栽培はしていたが
農地全体となると一人で手が回らなかった。
一層の事、自宅も農地売って住み替えようか?
隣の人から隣地との境界線の草刈りを頼まれて
やっと休日に重い腰を上げて草刈りをする状態が続いていたのだ。
2年ほど前、Facebookで薬草教室生愛会の中村臣市郎氏が
薬草に関する詳細な内容を無料で投稿されている記事に目が行った。
薬草図鑑よりも詳細な内容だ。
毎日投稿されている記事を読んでいると、雑草だと思っていた草が実は薬効のある薬草だった事に驚いた。
その日以降、180度見方が変わった。
庭や畑に自生している植物が薬草だと思うとさらに草刈りができない状態になり
植物に対する愛おしさが湧いてきたりした。
そうだ!
薬草園にしよう!
広い農地を使う目的が芽生えたのであった。
つづく
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