生き方

40代・50代にこそ「自然を学ぶ」暮らしを──土にふれて脳と心をゆるめよう

1. 40代・50代が感じる心と体の変化

40代や50代になると、仕事や家庭での責任がグッと増えるタイミングが訪れます。管理職や役職を任されたり、部下や後輩を育てる立場になると、どうしても精神的な負担も大きくなりがちですよね。さらに家庭では、お子さんの進学や就職などをサポートする時期に差しかかったり、ご両親の介護が必要になったりと、さまざまな問題に直面することも少なくありません。

また、年齢を重ねることで体力の衰えを感じ始めたり、ホルモンバランスの変化により更年期特有の症状が出てくることもあります。イライラや不安感、急に体がほてるような感覚を覚えることなどは、多くの方が経験するものです。こうした身体的・精神的な変化が重なると、気づかないうちにストレスが蓄積され、心も体も疲弊してしまいやすくなります。

「このままのペースで大丈夫だろうか」「自分の時間がないまま、どんどん年齢だけ重ねてしまうのでは?」という漠然とした不安を抱えつつも、日々の忙しさに流されがちなのが40代・50代の現実。そんな時期だからこそ、自然に目を向けてみることが大きなリフレッシュと変化につながるのです。


2. なぜ「土にふれる」と脳がゆるむのか

土いじりと聞くと、「子どもの頃の遊び」をイメージする方もいるかもしれません。しかし、大人こそ土に触れてみる価値があります。私たちの頭は日々、スマホやパソコンなどデジタル機器からの情報でいっぱい。つねに“オン”状態になりやすく、気づかないうちに疲労が蓄積しやすいのです。

そこでおすすめしたいのが、土や植物と向き合う時間を意識的に取り入れること。

  • 土の香りや感触がリラックスホルモンを分泌しやすくする
    土にはさまざまな微生物や有機物が含まれ、独特の香りを放っています。この香りが私たちの自律神経をほどよく刺激し、セロトニンやオキシトシンといったリラックスホルモンを出しやすくするといわれています。実際、子どもの頃に砂場で遊んだ記憶が懐かしくよみがえり、心が安らぐと感じる人も少なくありません。
  • 五感をフル稼働させて頭を“オフ”に
    スマホやパソコンの画面を見続ける生活では、目からの情報ばかりが優先されがちです。しかし、土に触れると手のひらの感覚、鼻で感じる香り、目で見る植物の成長など、五感をバランスよく使うことになります。これにより、脳内のリセット効果が高まり、頭の中のストレスが少しずつ解放されていくのです。

3. 自然に学ぶ生き方とは?

土に触れることは、単にストレスを解消するだけではありません。私たち人間も本来は自然の一部。植物や土のサイクルを学ぶことで、結果を急がない生き方や、心に余裕をもつコツが身につきます。

  • 四季の移ろいや植物の成長を感じる
    春には種をまき、夏は勢いよく育ち、秋に収穫し、冬には土が休む。植物は、その季節ごとのベストなタイミングで花を咲かせ、実をつけます。私たちの都合に合わせてくれるわけではありません。そうした自然のサイクルを見守っていると、焦る気持ちが自然とやわらぎ、“待つこと”の大切さを実感できるようになります。
  • 待つことの大切さと自己成長の共通点
    現代社会では結果やスピードが求められる場面が多いですよね。しかし、植物の成長を見ていると、地道なプロセスなしには大きく育たないことがわかります。これは人の成長も同じ。表に見えないところで根を張り、少しずつステップを踏むことで、大きく変化していくのです。

4. 具体的にどうやって始める?(実践編)

「自然に学ぶ暮らしって素敵だけど、どうやればいいの?」と思う方も多いでしょう。実は、広い庭や畑がなくても、都会のマンション暮らしでも始められる方法はいろいろあります。

  • プランターやベランダ菜園、ハーブ栽培
    ベランダや玄関先に小さなプランターを置き、バジルやミント、ミニトマトなどを育てるだけでもOK。必要以上に広いスペースはなくても、ちょっとした土と日当たりがあれば始められます。
  • 植物の周波数やエネルギーを感じ取る
    「植物には高い周波数があり、人の体や心にも良い影響を与える」という説がありますが、あまり難しく考えなくても大丈夫。葉をそっと触れてみたり、花や実の変化を眺めてみたりするだけで、自然との“つながり”を感じる瞬間が訪れます。
  • コミュニティを活用する
    SNSで「#家庭菜園」「#プランター栽培」などのハッシュタグをたどると、同じ趣味を持つ仲間が見つかるかもしれません。市民農園を利用できる地域も多く、ワークショップや体験イベントに参加すれば、知識やモチベーションがさらに高まります。

5. 都会でも取り入れられる自然との関わり方

土や植物に触れる方法は、プランター栽培以外にも多彩です。忙しいスケジュールの合間に、少しだけ自然を感じられる工夫を取り入れてみてください。

  • 近所の公園や里山へ出かける
    「自然」と聞くと山や森を想像しがちですが、実は都会のど真ん中にも小さな公園や緑地が点在していることが多いもの。週末の早朝に公園を散歩すると、小鳥の声や風の音がはっきりと聞こえ、日常とは違う空気を感じられます。もし時間と交通手段に余裕があれば、郊外の里山へ足を運んでみるのも素敵な体験です。
  • 室内栽培や自然素材のインテリア
    ハーブをキッチンカウンターで育てたり、観葉植物をリビングの一角に置いたりするだけで、部屋の雰囲気がグッと変わります。木や竹、リネンなど、天然素材を使った家具やファブリックを選ぶことで、空間にやさしい温もりが加わるのも魅力です。
  • 気軽な“土”との触れ合い
    市販の家庭菜園キットは、土や種がセットになっていて、初心者でもスタートしやすいのが特徴。小さな鉢でも、毎日の水やりや観察が楽しみになり、生活に張り合いが生まれます。陶芸やアート療法のワークショップに参加して、自然素材に触れる時間を持つのもおすすめです。

6. 土にふれることで得られる未来のビジョン

土や植物と触れ合う機会が増えると、心と体、そして人生観にもプラスの変化が訪れます。

  1. 心のゆとりが生まれる
    “待つ”ことに慣れると、日常でも焦りやイライラが減り、穏やかな気持ちで物事に取り組めるようになります。自分にも他人にも優しい思考が育まれていくのは、大きなメリットといえるでしょう。
  2. 自分の生き方を再確認できる
    植物の成長を眺めながら、自分自身も少しずつ変化していることに気づきます。「この先、どんなふうに暮らしたいのか」「自分にとって本当に大切なものは何か」を考え直すきっかけになり、価値観を整理しやすくなるのです。
  3. 健康面でもプラスに
    土と触れ合うとストレスが軽減され、免疫力が高まる可能性があるとも言われています。深呼吸をする機会が増え、体を適度に動かすことで、運動不足の解消にも一役買ってくれます。

7. まとめ:40代・50代にこそ「自然を学ぶ」暮らしを

人生の折り返しともいわれる40代・50代は、キャリアや家族のことなど、責任も悩みも増える時期です。しかし同時に、「これからの人生をどう楽しみ、どう充実させていくか」をじっくり考える大切なチャンスでもあります。そんなとき、土にふれ、植物と向き合う習慣を持つことが大きな転機になるかもしれません。

始めの一歩として「自然農を味わえるミニトマトプランター栽培キット」を

とはいえ、いきなり道具を一式そろえるのはハードルが高い…と感じる方も多いでしょう。そこでおすすめしたいのが、私がご用意している「自然農を味わえるミニトマトプランター栽培キット」です。

  • 必要なものがそろっているから、すぐに始められる
    キットにはプランターや土、ミニトマトの種が一通りそろっています。届いたらその日からでも栽培をスタートできるので、「まずやってみよう」という気持ちが湧きやすくなります。
  • 自然農のエッセンスが体験できる
    無農薬・無化学肥料を基本とした栽培方法を取り入れているため、ミニトマト本来の甘みや旨みをしっかり味わえます。ご自身で育てた作物のおいしさは格別ですよ。
  • 忙しい方でも続けやすい
    ミニトマトは比較的手間がかからず、初心者でも育てやすいのが特長。朝や帰宅後のちょっとした時間に水やりをするだけでも、確実に成長していくのを感じられます。

土にふれ、植物の成長を見守りながら、あなた自身も少しずつ心の余裕や新しい視点を得られるはずです。毎日に疲れがたまっていたり、自分の将来への不安を抱えていたりする方こそ、自然の力を借りてリセットする時間を持つことをおすすめします。

もし興味がありましたら、ぜひ「自然農を味わえるミニトマトプランター栽培キット」の詳細をご覧になってみてください。心と体がホッとゆるむ日常づくりは、ほんの小さな一歩から始まります。あなたの40代・50代が、土や植物との触れ合いを通じてさらに豊かで実り多い時間になるよう、心から応援しています。

西口 吉宏

26年前から自宅の畑で無農薬栽培を始める。 60歳を機に自然農園KAIKAを経営 自然農で栽培した野菜は全国から注文が殺到するようになった。 耕作放棄地を借り現在耕作面積2000坪以上。 自然農の野菜は数少なく、プロの料理人からも絶賛。 子ども達にトマトの収穫体験をさせて食育事業にも貢献。 セミナー・体験会・お話会、 また初心者の方のための栽培サポートや 地元のビオマルシェを定期開催し 自然農普及活動に力を入れている。

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