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日本人が忘れさせられた物の一つに縄文式漬け物がある。

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#つけものびと 中川仁氏との出会い

僕が本気で自然農に取り組み始めた頃、米農家の知り合いから連絡があった。

「今度、漬け物部を作ったので無農薬栽培の野菜を探している」

「西口さんの作った野菜を全部買うので漬物用の野菜を作って欲しい」

こんなオファーがあった時は僕はまだ野菜の売り先は全く見通しが無かったので、僕はすぐにキュウリのタネをたくさん買ってキュウリを栽培し始めた。

そのキュウリを使って漬け物の漬け方のワークショップをするというので見学に行ったところ、漬け物部の若い女性が教えていた
漬け方が縄文式漬け物の漬け方だった。
その縄文式漬け物を教えているのが、#つけものびとの中川仁氏だという事だった。

僕はその時点ではまだピンと来ていなかったのですが、実家の小屋の北側に漬け物小屋という部屋があり
漬物用の大きな杉樽がいくつもしまわれていて農機具などの物置的になっていた。

そういえば、子供の時には祖母や父が大根や白菜で漬け物を漬けていたことを思い出させてくれた。

昨年の秋にようやく中川仁氏のワークショップが滋賀県の栗東で開催されると言うことをSNSで知ったので、すぐに申込をして参加した。

そこで初めて中川仁氏と出会い、話を聞いた。
その話を聞いて僕の中では衝撃が走った。
ぬか漬けは毎日かき混ぜるぬか床の漬け方だとばかり思っていたが、実は戦後からその漬け方にさせられたと言う事だった。
戦後まで日本古来の漬け方を忘れさせられていると聞いて、僕はこの時に初めて気づいたのだ。

是非、中川氏がなぜ伝えているのか?その時の動画(28分)を時間がある時にでも見て欲しい。

中川仁氏の話を聞いてください。

縄文式ぬか漬けを多くの家庭に広めたい

昨年末から漬け始めた縄文式ぬか漬けも僕には毎日欠かさず食べたいものの一つになった。
何と言っても毎日しばらく食べ始めると、腸内環境が変化する事を体感できるからである。
乳酸菌飲料は飲んでも腸まで到達しないが、漬け物として食べると野菜の繊維と一緒に腸まで到達する。
そうすると善玉菌の乳酸菌が増えていき腸内環境が整うのである。
動物性タンパク質は悪玉菌の餌となる事は解明されている。
あえて、ガンの餌になるものを自ら食べるのか?と言うことになる。

中川仁氏はこの縄文式漬け物の漬け方を多くの人に広めるために九州から関東方面にまで自ら運転してワークショップをして回っている。
今年、ワークショップ用の大根を大量に納品させてもらった。
夏になれば縄文式野草漬けにキュウリを使うので、今年は昨年よりも耕作面積を倍増させたこともあり
今後も中川仁氏とは協力関係を築いていきたい。

中川仁氏のワークショップに参加して是非各自で漬けていただければと願うのであるが、中々参加できない人もいるので
僕も微力ですが、中川仁氏からお墨付きをいただいている漬け方のワークショップ又は漬け方講座を動画で作って自然農の野菜とセットで販売出来ればと考えています。


自然農または自然栽培の野菜と縄文式漬け物

現在、ホームセンターで売られている野菜のタネや苗はほとんどが遺伝子組み換えされたF1種のものだ。
化学肥料を施肥して、除草剤・農薬を使って栽培する慣行農法で栽培する事が一般的になっている。

これらのものは戦後になってからのことだ。

毎日かき混ぜるぬか床も戦後から一般大衆に教え込まれた訳だが、これは中川仁氏によれば一言で言うとマリネ液に浸けている様な物。本来する重石も省かれている。

縄文式漬け物は野菜の重さの5倍以上の重石をのせることに秘訣がある。
ワークショップでよく使われるのは4〜5Kgの野菜を20Lの樽で漬ける。
この時の重石は20Kg以上が必要になってくる。
この重さに野菜に含まれている水分がだんだん抜けていくのだが、この重さに野菜が耐えられるのか?

慣行農法で栽培された野菜のほとんどは化学肥料を施肥されて栽培されている物が多い。
化学肥料を施肥すると大きく野菜が育つと喜んでいる人は多いが、原理はこうだ。
化学肥料を施肥すると野菜達は強制的に水分を吸収する。
大きく育ったと思っている野菜はつまり”水ぶくれ”状態であると言うことだ。
この水ぶくれ状態の野菜の上から5倍以上の重石を乗せると樽の中は水が予想以上に溢れる。
3ヶ月経たないうちに野菜からほとんどの水分が溢れ野菜の皮だけが残る状態だ。
僕は1度この状態の縄文式柴漬けのキュウリが安く売られていたので買って食べたがまったく売り物では無かった。

日本古来から漬けられていた野菜達は、化学肥料の無い時代から栽培されてきた野菜であるから栽培方法も
自然農または自然栽培と同じように無肥料で栽培されてきた野菜だ。

自然農の野菜は無肥料でなぜ育つのか?
と質問されることが多いが、土の中にいる微生物(菌類を含む)と光合成で自然の野草と同じように力強く育つのだ。
広葉樹の森の土と同じように落ち葉が積み重なって土が肥沃になっていく様に、畑の中で一緒に生えてくる多様な草を
年に数回草刈りしその草を土の上に重ねていくことを毎年繰り返して行く。
そうするとその草を微生物が餌にして、ミミズが走る土になっていくのである。
そうした土で育つ野菜達は自然のままに生命力の強い味の濃い野菜が育つのである。

だから、縄文式漬け物=日本古来の漬け物に適した野菜は自然農または自然栽培で育てた野菜だと僕は確信を持つに至ったのだ。
以上のことからもわかるように野菜を栽培するのであれば是非、自然農で栽培して欲しいと願っている。

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